音圧が小さい原因と直し方|配信で音量負けしないミックス

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配信したら、自分の曲だけ、他の曲より音が小さい。 そう感じたことは、ありませんか?

原因の多くは、次の2つです。

  • ラウドネス(聴感上の音量)が、他の曲より低い
  • ダイナミクスが整っていない(音の大小の差が大きい)

本記事では、配信サービスの音量調整のしくみと、コンプレッサーを中心にした直し方を解説します。 配信前のチェックポイントも、あわせて紹介します。

なぜ自分の曲だけ、音が小さく聴こえるのか?

原因は、ラウドネスにあります。

Spotify公式:Spotify公式サポート「ラウドネスノーマライゼーション」

多くの配信サービスは、曲ごとの音量をそろえる「ラウドネスノーマライゼーション」を採用しています。 そのため、ラウドネスが低い曲は、他の曲と並べたときに、小さく聴こえます。

もう1つは、ダイナミクスの調整不足です。 コンプレッサーやリミッターの処理が足りないと、音の大小の差が大きくなります。すると、平均の音量が下がります。

音圧と音量は、何が違う?

2つの言葉は、似ていますが、意味が違います。

  • 音量
    再生時のボリュームの大きさです。
  • 音圧
    音の平均的な大きさと、密度の感じ方です。波形の山と谷の差が小さいほど、音圧が高く感じられます。

つまり、音圧が小さい曲は、ボリュームを上げても、他の曲に近づきにくいのです。 ミックスの段階で、音の大小の差を整えることが重要です。

直し方1:帯域の住み分けを確認する

まず、周波数アナライザーで、楽器同士が同じ帯域でぶつかっていないかを確認します。

周波数アナライザーで中域をカットするプラグイン画面

ぶつかっている場合の対処は、次のとおりです。

  • 片方の楽器の、ぶつかる帯域を、少しだけカットします。
  • もう片方の、聴かせたい帯域を、少しだけブーストします。
  • 音同士が「譲り合う」ように、聴きながら調整します。

関連記事:音がこもる原因と直し方

直し方2:コンプレッションで音圧を整える

コンプレッサーは、ダイナミクスを整え、全体の音圧をそろえる、基本のツールです。

コンプレッサーの画像

適切にかける

ボーカルやドラムなど、音量のばらつきがあるトラックに使います。 かけすぎると、音が潰れてしまいます。

アタックとリリースを細かく調整し、自然にかかる位置を探しましょう。

サイドチェインを使う

キックとベースは、低域でぶつかりやすい組み合わせです。 キックが鳴ったときだけ、ベースの音量を一時的に下げるのが、サイドチェインコンプレッションです。

キックの存在感と、低域の明瞭さを、両立できます。

配信前に確認する3つのこと

書き出す前に、次の3点を確認しましょう。

  • 他の曲との比較:ジャンルが近い、配信中の曲と並べて、聴き比べます。
  • 潰れすぎていないか:音を上げた結果、波形が潰れていないかを見ます。
  • 複数の環境:スマートフォンやイヤホンなど、複数の環境で確認します。

※配信サービスのラウドネス基準は、サービスによって異なります。リリース先の公式情報で確認してください。

音量を上げても、音が潰れてしまう…
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ミックスのアドバイスQ&A

音圧を上げるには、リミッターを強くかければいいですか?

リミッターだけで上げると、音が潰れやすくなります。 先に、コンプレッサーと帯域の整理で、ダイナミクスを整えてください。

音量は、他の曲に合わせるべきですか?

配信サービスは、曲ごとの音量を調整します。 ただ、音量を上げるだけで有利になるわけではありません。潰さずに、ジャンルに合った音量感を目指しましょう。

ミックスとマスタリングのどちらで、音圧を上げますか?

大小の差を整えるのは、主にミックスの段階です。 最終的なラウドネスの調整は、マスタリングで行います。

まとめ

配信で音が小さく聴こえる原因は、ラウドネスの低さと、ダイナミクスの調整不足です。

直し方は、次の3つです。

  • 帯域の住み分け
    ぶつかる帯域を整理します。
  • コンプレッション
    かけすぎず、自然に整えます。
  • サイドチェイン
    キックとベースの低域を両立させます。

自分で直すのが難しいときは、プロのミックスで確かめてみてください。

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