音がこもる原因と直し方|DTMミックスの7つのチェック

DTMのミックスマスタリングで「音がこもる」理由と解決策のイメージ画像

書き出した曲を聴くと、音がこもって聴こえる。 配信しようとしたときに、そう感じる人は多いです。

原因の多くは、次の3つです。

  • 中低域のブースト過多
    低めの帯域が溜まっている。
  • 帯域のぶつかり
    複数の楽器が、同じ帯域で重なっている。
  • モニター環境
    聴いている環境が、一部の帯域を強調している。

本記事では、EQとハイパスフィルターで直す方法と、7つのチェックポイントを解説します。

書き出したら、なぜ音がこもるのか?

こもりの主な原因は、ミックスでの周波数帯域の整理不足です。
次の3つを順に確認しましょう。

1. 中低域を上げすぎている

中低域を持ち上げすぎると、音が濁ります。 ボーカルや高音の楽器の明瞭さが、失われてしまいます。

※一般に、200〜500Hz付近が溜まると、濁りやこもりを感じやすくなります(目安)。

2. 帯域がぶつかっている

複数の楽器が同じ帯域を使うと、音がぶつかります。 全体が、団子状に聴こえます。

特に、次の組み合わせは、ぶつかりやすいです。

ぶつかりやすい帯域

ぶつかりやすいトラック

低域

ベースとキック

中域

ボーカルとシンセ

3. モニター環境が合っていない

安価なスピーカーやヘッドホンは、特定の帯域を強調しがちです。 正確な判断ができず、こもりに気づかないまま作業が進むことがあります。

直し方:EQで音をクリアにする

音がこもる問題には、ミックスの段階での処理が欠かせません。 なかでも、EQ(イコライザー)は、明瞭さを上げるために最も大切なツールです。

ローカット(ハイパスフィルター)で低域を整理する

EQプラグインのローカット設定画面

ボーカルやギターなど、低域がいらないトラックに、積極的にかけます。 不要な低域が減ると、ベースやキックの輪郭が、はっきりします。

※ボーカルなら、80Hz前後から試すのが目安です。音を聴きながら、削りすぎない位置を探します。

マスキングを解消する

周波数アナライザーで中域をカットするプラグイン画面

マスキングとは、音同士がぶつかって、一方が聞こえにくくなることです。 まず、周波数アナライザーで、帯域の重なりを確認します。

対処の流れは、次のとおりです。

  • 片方の楽器の、ぶつかる帯域を、少しだけカットします。
  • もう片方の、聴かせたい帯域を、少しだけブーストします。
  • 音同士が「譲り合う」ように、聴きながら調整します。

関連記事:プラグイン紹介|ミックスマスタリングに最適なアナログモデリング35選

音のこもりを防ぐ7つのチェックポイント

次のチェックリストは、音のこもりを防ぐための7項目です。 できているかを、1つずつ確認してください。

  • モニタリング環境
    吸音材などで、部屋の響きを整えます。
  • モニターの選び方
    フラットな特性のスピーカーやヘッドホンを選びます。一般に、オープンバック型のヘッドホンは、自然に聴こえやすいとされています。
  • プラグインの質
    高品質なEQ、コンプレッサー、リバーブを使うと、ミックスの幅が広がります。
  • リファレンス曲
    ジャンルや雰囲気が近いプロの曲と、音質や音量を比べます。
  • 音源のクリーンアップ
    ミックスの前に、ノイズや不要な成分を確認し、取り除きます。
  • マスタリングの分離
    ミックスとマスタリングは、工程を分けます。可能なら、別の日に、新鮮な耳で行います。
  • 最終チェック
    PCスピーカー、スマートフォン、イヤホン、カーステレオなど、複数の環境で確認します。

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ミックスのアドバイスQ&A

ボーカルだけがこもる場合は?

まず、ローカットをかけて、低域を整理します。
そのうえで、ボーカルと他の楽器がぶつかる帯域を、確認してください。

関連記事:ボーカル録音の基本|マイクとの距離とゲイン設定で音質が変わる

音がこもるのは、ミックスとマスタリングのどちらの問題?

多くは、ミックスの段階の帯域の整理不足です。 マスタリングで、全体のEQを調整することもできます。ただ、根本の原因は、ミックスで直すのが基本です。

音量が小さい悩みもあるときは?

こもりと音量の小ささは、別の悩みです。 音量については、音圧が小さい原因と直し方をご覧ください。

まとめ

音がこもる原因は、次の3つが多いです。

  • 中低域のブースト過多
  • 帯域のぶつかり
  • モニター環境

直し方の基本は、ローカットとマスキングの解消です。 7つのチェックポイントも、あわせて見直してください。自分で直すのが難しいときは、プロのミキシングにお任せください。 MASTER SOUNDでは、初回サンプルの制作は無料です。

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